出会いリアルオプション
オプションとは、「あらかじめ定められて満期日まで、あらかじめ決められた価格で行動を起こすことができる権利」のことです。
ポイントは、義務ではなく権利であるというところにあります。権利の取得により、状況に応じて柔軟な行動をすることができます。
リアルオプションは、金融工学におけるオプション理論を実物物資やプロジェクトの評価に適応したものです。
不確実性が高いプロジェクトにおいて、NPV法ではNPV<0となるケースが多く、「投資は行わない」という判断がなされます。
しかし段階的な投資等が行える場合、リアルオプションでは、将来の投資に対する柔軟性の価値を評価するため、数値がプラスになり、「投資を行う」という判断ができる場合があります。
例えば、新規事業において初年度に一億円の投資が必要で、二年目に事業拡大のため、30億円の投資が必要だとします。
この場合、初年度に1億円を投資し、事業に参入しておけば、経営者は2年目の市場動向が明確になった時点で、市場動向が好転していれば、30億円の追加投資を行って、本格的に参入することができ、一方、市場動向が悪化している場合には、追加投資を行わず撤退すれば初期投資額1億円の損失だけで済ませることができます。
このような例のような投資に対するフレキシビリティーの価値が、NPVでは反映されず、リアルオプションでは反映されます。
実際の経営では、経営者は柔軟性を考慮に入れ意思決定を行っているため、NPVよりリアルオプションのほうが現実に即しているともいえます。
なお、トム・コープランドはリアルオプションを6つに分類しています。
延期オプション…プロジェクトの開始を延期できる権利
中止オプション…プロジェクトを途中で中止することができる権利
縮小オプション…一部を売却し、プロジェクトを縮小することができる権利
拡張オプション…投資額を増額してプロジェクトを拡大できる権利
延長オプション…プロジェクト期間を延長する権利
スイッチング・オプション…製造プラントを休止後に再稼働させるなど柔軟に切り替えができる権利
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