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弟子になろう
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SINCE 2009/09/01
弟子になろう
いい先生というのは、二種類あります。
一つは、知識とか技術だけを学ぶ先生。これは探せばいます。
もうひとつは、知識や技術はもちろんですが、年下の人間を励ますような仕方で、うまくつきあってくれる先生です。
このような先生を見出すのは難しい。というのも、弟子の方から心を開いて、先生に「つくす」という姿勢が是非とも必要だからです。
ところが、若い時、自分を開くというのは、難しいのですね。
自分を恃むところのある人は、とくにそうです。若者は自負心の塊のようなものだからです。

でも、この第二タイプの先生に出会うと、最上ですね。
その人がもっている生き方、スタイル、マナー、考え方を身につけたい、と思わずにはいられない人は、いるのです。
要するに、趣味が合う人、生理が合う人、これが極上の先生なんです。
大学の中にいる場合もありますが、弟子になると、権力関係が働きますkら、趣味や生理が合うだけ、かえってむずかしくなってしまいます。
だから、大学の外で、といわざるをえません。

この人こそ私が師事する先生だ、と思ったら、失敗は許されないのですから、慎重にならざるをえませんが、最初は、まず奉仕することです。
「カバン持ち」になる。もちろん、自前で飛んでいく。

ところで、若い人、とくに最近の若い人でいちばんむずかしいのは、鞄持ちを絶対に嫌がることです。サービスされるのには平気だが、するのを嫌がります。
「教師」や上司につくすなどという態度はほとんど見られません。まったく逆でしょう。授業などは、寄席のお客さんながらの気持ちで聴いているのではないでしょうか。

「鞄持ち」というのは、要するに、「無料奉仕する」ことです。
その先生のために何ごとかをする、ファンになる。それから、先生のご機嫌をそこねない、贔屓のひきたおしをしない。
何のためかというと、古臭い言葉でいえば、先生の仕事のワザを「盗む」んですね。近くにいなければわからない、修得不可能なワザです。

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